久留米藍の染料で晒しを染めました。

2月4日(日)に、田中絣工房さん(筑後市高江)にて、昨年度に生産した久留米藍の染料で晒しを染めました。

今回の染料は、前回の染料に比べ品質が格段に向上していることを確認しました。

回数を重ねるごとに濃く変化していく様子に、喜びもひとしおでした。

今後も引き続き、久留米藍および久留米藍の染料開発に力を注いで参ります。

【比較】染めた回数の違いによる色の差↓↓

左半分:10回染め   右半分:1回染め

ここからは、当日の染めの様子を画像でお伝えしていきます。

右奥の甕が久留米藍で作っていただいた染液です。

【糸染め:1回目】

絣(かすり)糸をお試しで染めていただきました。
染液に浸してすぐの時は黄土色のような見た目です。
糸全体を染液に浸すため、位置を変えていきます。
全体が十分に染液に浸ったら糸を絞ります。
茶色の染液が糸から滴り落ちていきます。
空気に触れて酸化すると青色に変色します。
淡い青色に染まっています。
変色を促すため、糸を叩きつけてしっかり空気を行き渡らせます。
1回目が終わりました。ここまでの工程を繰り返し行い、色を濃くしていきます。
近くで見ると、鮮やかに染まっていることがよく分かります。

【糸染め:2回目】

【糸染め:3回目】

【糸染め:4回目】

【糸染め:5回目】

【糸染め:6回目】

【糸染め:7回目】

【糸染め:8回目】

【糸染め:9回目】

【糸染め:10回目】

10回染めた絣(かすり)糸を水洗いすると、濃い青色がより一層冴え渡ります↓↓

濃い青色がとても鮮やかです!

次は晒しを染めていきます。まずは1回だけ染めます。

染める時はやさしく、そぉ〜っとするのが鉄則なのだそうです。
晒しを染める時は、手で揉んで染液を染み込ませます。
引き上げたら、しっかり絞ります。
いい感じに染まっています!
水洗いして、仕上がりを確認。
爽やかな淡い青色に仕上がりました!

別の新しい晒しを、今度は10回染めていきます。

晒しも絣糸と同様、叩いて空気を行き渡らせます。

1回染め(画像右半分)と10回染め(画像左半分)でハッキリと違いが出ました!

どちらも美しく染まっています!

晒しは1回染め、10回染めのほか、2回染め〜7回染めのものを作りました。

画像左から7回、6回、…3回、2回染めの順に並んでいます。
左:3回染め  右:2回染め
左:5回染め  右:4回染め
左:7回染め  右:6回染め

以下、当日の画像一覧です。

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